ゴージャス ふかい じっくり わかりやすい コンパクト もりあがる ゲーム内容はもちろん、元版のパッケージやカードなどのアートワークにも尖った特徴を持ち、隠れたファンの多いゲームです。オリジナルの味を損 なわないように気をつけながら元版を再現しつつ、カードのエンボスの工夫や箱のコンパクト化などの改善を図ました。復刻版にふさわしい製品が作 れたんじゃないかと思います。 このゲームは「トリックテイキング」という伝統のある ジャンルのカードゲームですが、きわめて独創的なルール により、熱狂的なファンの多い作品です。トリックテイキ ングの基本形は、全員同じ枚数の手札が配られ、ゲームが 始まったら「全員が順番に 1 枚ずつ一周カードを出し、そ の一周で誰が勝ったかを確かめ、その人がその一周分の カードを受け取る」というものです。この 1 回の勝負をト リックと呼び、「トリックを取る」=「トリックテイキング」、 ということです。 ところがこのゲームでは。カードは配られるのではなく、 下の図のようにゲームの前に並べられます。全員が左の列 から順に 1 枚ずつ、カードを選んで取っていきます。全員 が作戦を考えながら手札を集める所からゲームが始まるの です。ここでは、自分にとってよい手札を集めるだけでな く、他の人の狙いを推理するのも重要です。また、トリッ クテイキングは本来ルールによりカードの強弱が定められ ますが、ヴァス・シュティッヒでは強弱が毎回変わります。 カードを選ぶ段階では、どの色の、またどの数字のカード が強いか知っているのは親のプレイヤーだけなのです。全員がカードを選ぶたびに親が出すヒントも、推理のために は大事になります。 そしてこのゲームでは、たくさんトリックを取ったら勝ちというわけではありません。勝負の前にその勝負での「達 成を狙う目標」のチップを出し、勝負を終えた際にそれができていた人がポイントを取るのです。ですから、複数の 人が勝つこともあれば、誰も勝たない場合もあります。この目標チップさえも、ゲームの一番最初に作戦を考えなが ら選びます。 これでもかと言うほどプレイヤーを悩ませ、そして楽しませる仕掛けにあふれたゲームです。面白くてやりがいの あるゲームが好きと言う方には極めてお勧めの怪作です。
作者 : Karl-Heinz Schmiel (カール=ハインツ・シュミール)
対象年齢 12才~
プレイ時間 60 分
遊べる人数 3~4人用